しゃおみという台湾人
旅を始めて8日目、北海道に入って3日目にしゃおみという台湾人に出会った。
台湾人と接するのは思えば初めて、というか、こんなにも長い間外国の人と暮らすのは初めてのことだった。
しゃおみはすごくマイペース、楽しい時は楽しいと言い、気持ちいい時は気持ちいいと言い、興味のないものにはふーんと言う。
僕に構わず音楽をかけ、酒を飲み、タバコを吸う。
僕は元来彼とは正反対の性格で、頑張って人の心を読んで、言って欲しそうなことを言って、自分はどう思うかということは二の次だった。日本人特有の性格だと思う。台湾人はそれが嫌いらしい。しゃおみ曰く。
そんな僕だったが、彼と二週間暮らすとそんなことは本当にバカらしいと思えるようになった。気にしなくていいと思えるようになってきた。
自然体でいるということはとても難しいことで、意識している時点でそれは自然とはかけ離れているし、しかし意識しないとそうあれない。
まだ僕は完全にそうはなれそうにないけれど、いつかしゃおみのような適当だけど適当だけじゃない人になりたいと思った。
金澤
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